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■[第八回] インフルエンザと茶

インフルエンザの予防には、人込みを避け、手洗いやうがい、十分な休養と栄養が基本ですが、山田浩・静岡県立大教授(薬学)により、お茶の渋み成分であるカテキンの働きに注目した予防法が提唱されています。

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インフルエンザウイルスは、鼻やのどなどの粘膜細胞に付着し、細胞内で増殖することで感染、発症します。この時、ウイルスは表面にある突起(スパイク)部分で細胞に取り付きますが、カテキンはこのスパイクに覆いかぶさり、ウイルスと細胞の結合を妨げる作用があるそうです。

「ウイルスに対してワクチンの予防接種と同様なメカニズムで働く」と島村教授は説明する。そのうえインフルエンザウイルスの型が異なると、効果のないワクチンに対し、カテキンは型に関係なく効くそうです。

低濃度でも即効カカテキンは、抗酸化作用が注目され赤ワインブームを呼んだポリフェノールの一種で、ウーロン茶や、紅茶、日本茶などにも含まれていますが、特に緑茶は、カテキンの中で最強の殺菌力の「エビガロカテキンガレート(EGC芭」の割合が最も多くなっています。

家庭で飲む濃度(約2%)を4分の1に薄めたお茶をインフルエンザウイルスと5秒間混ぜた後に培養細胞上に加える実験を試みたところ、瞬時にウイルスの感染力を100%抑えたといいます。「この効果は、実験では、ある種の抗インフルエンザ剤の100倍に相当する。低濃度で即効力があるのがカテキンの特長」(島村教授)と唱えています。

動物実験でも実証同様にブタなどの動物実験でも、カテキンを与えたら、感染の予防効果を証明。人間に対しても、うがいするグループと、しないグループに分け、折体のでき方を調べたところ、お茶でうがいをしたグループの方が、インフルエンザにかかりにくいとの結果が出たそうです。

予防効果を高めるには、水筒等で持ち歩き、こまめにうがいをしたり、飲んで喉を潤すと良いそうです。

喉の奥はウイルスが溜まりやすいので、顔を上にあげて約15秒程度、ガラガラとしっかりした「うがい」をお薦めするとともに、十分な睡眠としっかり栄養をとる人が多い場所を避ける等の予防策と共に対処して頂きたいと思います。

1.29

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