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■[第14回]放射線と茶カテキン

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、被害を受けられた皆さま、そのご家族に、心からお見舞いを申し上げます。

また、福島第一原子力発電所における事故、および、放射性物質の漏えいにより、発電所の周辺地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

 

さて本題の「放射線と茶カテキン」についてですが、ガンマ線やベータ線、エックス線などの放射線が生体に当たると、ガンになります。これは放射線によって、生体を構成する主成分である水が分解され、ヒドロキシル(OH)ラジカルと呼ばれる最も危険な活性酸素が生成し、それがDNA分子を切断する為と考えられています。

緑茶の主な成分であるカテキンが、ガンを初めとして色々な病気に効くということは、最近の研究で次々と明らかにされています。

中でも放射線の生体影響に対する茶カテキンの効果について、DNAに緑茶の抽出液や茶カテキンの溶液を混ぜて放射線を照射して調べたところによると、DNAの切断がきれいに抑えられることが発見されたそうです。

これは茶カテキンがOHラジカルを消去する作用を持っている為で、特に茶カテキンの中で最も含量の多い、エピガロカテキンガレート(EGCg)が効果が大きいことが分かったそうです。

(よしおか ひさし)

 

社団法人 静岡県茶業会議所刊 月刊「茶」 2000年7月号

~茶サイエンス~ 「茶カテキンの抗酸化の機能を探る」より抜粋

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